HUCK FINN LIVE REPORT


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「SHUT DOWN & WITS END」 98年11月20日(FRI)

PM7:00ジャストから今日のトップ「UNDER PRESSURE」のライヴが始まった。とりあえず最初のバンドという事で50〜60人のお客さんですが、いつもより気合い十分のUNDER PRESSUREは足元から響くような重低音でお客さんを魅了している。VoとB.Voの掛け合いが抜群のセンスで絡み合い、お腹の底から響く声が少し荒削りなサウンドと心地よいバランスをとっている。なかなか良い調子で今夜のライヴがスタートした。

[WITH OUT LIMIT LIVE]

二番手の「WITHOUT LIMIT」。この頃お客さんは90人位まで増えている。疾走感溢れるサウンドは最近変わったVoと合わさり、よりパワフルな演奏となりこの後続くバンドへの期待が高まる。この2バンドは「MAKE PROGRESS」と言うイベントを月に一度のペースで行っており、「NEW GATE OF STRONG STYLE」と言うオムニバスアルバムに参加している。

[STRIKE-OUT]

この頃からお客さんも前の方に詰め始め、「STRIKE-OUT」の登場である。N.Yコアとは違い独自のハードコアともいえるこのバンドは浮いてしまうかと思いきや、ファストコアとも違うそのハードコアは、今まで死んでいるかと思われるような客席に少しづつ反応が観られる。STRIKE-OUTは'99年のリリースも多く、[ANSWER] から7"EP、[男道][炎天下、限界破滅GIG][デニーズ・ザ・レポート]のオムニバスに参加と'99年、要チェックのバンドである。

[WITS END]

SOUND

Title:Riject the authority
lyrics&music:WITS END
 ●リアルオーディオ版MONO/140KB/1min14sec
 ●SoundVQ版STEREO/364KB/1min14sec

いよいよ登場今夜の四番手「WITS END」。ライヴ前から客席前方には隙間が出来てきているが、すでに130人程のお客ですでに満員状態である。今回のライヴは今年最後となる5人のフルメンバーによるライヴ。いつものライヴよりもN.Y在住のギターリストRYUNOSUKEがいると一本筋が通った様にパワーが増し、よりアグレッシヴな雰囲気で、MOSH、DIVEの嵐となる。これが今までと同じお客さんなのかと目を疑いたくなるような盛り上がりで、サクラが暴れまくるようなウソくさい盛り上がりとは違い、本物のパワーを見せつける。MOSHが嫌ならライヴなんか観に来るなと言うような、強烈な勢いのライヴだった。

[SHUTDOWN]

 そして最後は待ちに待った「SHUTDOWN」の登場である。19歳と21歳という事でルックスはかなり若い印象を受けるが、そのみかけとは違い外人特有のパワーで1つ1つの音をキレイに出し、客はマイクの奪い合いDIVEも始まった。WITS ENDの後なので少しPOPな気もするが、かなりパワフルである。この先が期待できるバンドなので惜しくも見逃した人は再来日の時は必ずチェックすべきバンドである。

 今回ライヴですごく感じた事で、バンド側の新しいムーブメントを起こそうとしたり、常に自己主張し続け様とするポジティヴな姿勢に対し、観に来る人達は自らライヴを楽しもうとしたのだろうか。常に集団でいる事を好み、刺激を与えてくれる物を求め、バンドに対してもなんの意見交換も反応もしないような気がしてしまう。全体に良いライヴだっただけに、反応の少なさに、満足いく結果は得られたのか気にかかる。


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